練習スタジオで、無料でコンパクトエフェクターをレンタルできるところがあります。私も毎月練習で使用している「スタジオノア代々木店」もそうです。なんだか気前がいいなと思ったのですが、はたとこれはプロモーションなんじゃ?ということに気が付きました。そのことについて、少々まとめてみたいと思います。
具体的にどのようなプロモーションか
練習スタジオだと、レンタル器材は通常有料です。ギターやベース、キーボードなどですね。ただ、コンパクトエフェクターは、(スタジオによっては)無料で借りることができます。種類も各種揃っていて、同じ効果のエフェクターでも、複数メーカーのものがある場合があります。期間限定のものもあります。これらは、おそらくですが、コンパクトエフェクターメーカーが、レンタルする人向けの無償貸出用として、スタジオに提供しているのではないかと思います。(スタジオ側が購入してサービスとして無料レンタルできるものもあるとは思いますが)
どのような効果がありそうか
コンパクトエフェクターは、基本的には機能商品なので見た目で買うということは少ないように思います。そこで、実際に試しで使ってもらうことが大事ですが、楽器店で試奏するというのは、ややハードルが高いように思います。
その点、練習スタジオで無料貸し出しすれば、実際音を出す機会で試してもらえることになり
使ってもらえるハードルは大分低くなります。また、楽器店で試奏するのは、周囲の人の目も気になることもありますが、練習スタジオであれば、その点も気にしなくていいですね
スタジオにあるアンプ、防音の部屋というスタジオで、思いっきり音を出せる環境で試してもらうことができます。楽器店の店頭であまり大きな音が出せないところでやるよりは、思いっきり出せるところでやれるのがいいですね
これはあまり大きな要素ではないかと思いますが、スタジオにされている機材を比較してどこに行くか決めるか検討する場合に、無料でエフェクターが借りれるからここにする、ということもあり得るかなと思います。サイトに告知すればアピールにはなりますね。例えばこんな感じ
練習スタジオでの様子をTwitterやinstagramで投稿する人もいるかと思いますが、そこでエフェクターの画像などが投稿されれば、ソーシャルメディア上の訴求効果も見込めます。また、先ほどの集客という意味でも、スタジオがソーシャルメディアに投稿する際に、エフェクターが借りれるということを投稿することで、より訴求効果できることになります。
かく言う私も投稿してました。
私自身も何度か無料で借りたことがありますが、今まで知らなかったエフェクターがあったら「これを借りて音出してみよ」と思って、新たに試したことが何度かあります。借りるハードルが低く気軽に試せるので、そういうことができるのだと思いますが、新たなタッチポイントとなっているように思います。ガチガチに戦略をたてて行っているプロモーションとは少し違うかもしれませんが、ちょっと興味深い事例でした。