Googleの新しい求人サービス「Googleお仕事検索」が、先月1月23日に正式リリースとなりました。求人業界界隈では、やはりかなり話題になっていましたね。
少し前から、海外では「Google For Jobs」がリリースとなり、日本に来るのも時間の問題ということでしたが、名前も変え新たなサービスとして展開していくようです。

そこで、Googleお仕事検索について、雑感というか気になるポイントを列挙してみたいと思います。

オーガニック検索への影響について

検索結果のCTRへの影響はまだ軽微か

様々な求人関連のクエリでの検索結果には、大分表示されるようになってきたかと思います。いろいろ検索してみたところ、検索順位は3〜7位くらいで、1位表示されているものはそうはなかったかと思います。検索広告も表示され、順位も超上位ではないということで、現在においては、オーガニック流入を根こそぎ取り、他の表示のCTRを軒並み落としてしまう、まではいかないかと思います。
ただ、今後は分かりません。クエリに対する精度もあがり、今はカセット内3件表示されていますが、そこに表示される案件もパーソナライズされていくなど、より機能がブラッシュアップされていけば、検索結果からまずこのGoogleお仕事検索のカセットを探す、という行動をするユーザが増えていくようになるかもしれません。

機能について

クエリに対するアラートメール機能は便利

サービスの画面内で「この検索結果に対するアラートを受け取る」を選択すると、その結果に対する案件のメールがメルマガのように送信されてくる機能があり、これは便利ですね。他社のIndeedなどにもありますが、基本アカウントに紐付くGmailに送信される、送る頻度も毎日・毎週など選択できるなど、機能面で優れていると思います。

個々に表示される案件表示もリッチ

検索結果に出るカセットでは3件だけ表示されますが、そこからGoogleお仕事検索へ遷移すると、該当する案件が左メニューに一覧表示されます。そこから1件ずつ選ぶ画面に表示される項目も考え抜かれていますね。ラベルによる職種、待遇の表示、他媒体での口コミの点数、同企業で他に募集している案件など、いくつもあります。紐付いた情報を整理してうまく出している印象を受けました。

Indeedについて

いずれいろんな点でぶつかり合う競合になるか

言わずとしれたIndeed,前述したとおり競合となっていくかと思われます。Indeedについては前年からTVCMなどバブリシティを強め、一気に大多数にリーチしようとしていますね。このGoogleお仕事検索も、もちろん意識していると思います。

Googleお仕事検索では、開始当初は、Indeedとも資本関係があるリクルート社関連のメディアは表示されていない、という話もありましたが、今は表示されているかと思います。そのようにGoogleお仕事検索には、求人メディア、個社の採用サイトの両方が表示されてきていますが、全体的な流れを考慮すると、メディアよりも個社のサイトの方をより重要視していき、検索結果や順位についてもその方針が反映されたものになるような気がします。そうなるとどうなるかですね。大もとの検索を押さえているGoogleが優位になるか、すでに顧客を囲い込んでいるIndeedの優位が続くのか、ここは様子をもっと見守りたいと思います。これについても、別途エントリを書きたいと思います。

久々にインパクトのあるサービスが出たので、エントリを書いてみました。Googleの動向は、いろんな思惑がありつつしっかりと作り込んでくる印象がありますが、これもまさにそうかと思います。引き続き動向を追いたいと思います。